糖尿病とは、血中の糖化ヘモグロビン濃度が6.1%以上のことを言います。原因は、加齢のほか「生活習慣病」といわれています。また、糖尿病の患者数は年々増え続けています。その理由は、現代社会そのものが糖尿病を増やす生活習慣を生みやすい構造にあるからです。食べすぎ運動不足、ストレス、アルコールの飲みすぎなど、どれをとっても現在増え続けている事柄で、外食産業の隆盛や自動車社会の繁栄、肥満の増加、ストレス社会など糖尿病を招きやすい条件はたくさんそろっています。

1型糖尿病
膵臓のインスリンを作り出す細胞(β細胞)が破壊されてしまい、インスリン分泌がほぼゼロになってしまう タイプです。自己免疫疾患(本来は体外からからだに侵入しようとする病原菌などを無力化するための免疫機能が、自分のからだに対して作用してしまう病気)や、ウイルス感染などにより、突発的に発病することが ほとんどです。小児や若年層に多く発病しますが、成人になってから徐々にβ細胞が破壊されてくることも あります。
2型糖尿病
インスリン分泌が低下はしているもののゼロではなく、いくらかは分泌されているタイプです。インスリン 抵抗性(細胞のインスリン感受性が低下した状態)により、作用が不足しているケースもあります。 日本では圧倒的に2型糖尿病が多く、生活習慣病と呼ばれる糖尿病はこのタイプの糖尿病です。  なお、このふたつのタイプ以外に、「その他の特定の機序、疾患によるもの」、「妊娠糖尿病」があります。

糖尿病は放置すると血管や神経が冒されます。自覚症状がないからと糖尿病を放置していると、高血糖は全身のさなざまな臓器に障害をもたらします。 とくに冒されやすいのは、神経と血管を中心とした臓器で、神経障害、眼球の網膜が障害される網膜症、腎臓の機能が低下する腎症の三つが起こりやすく、 これを三大合併症と呼んでいます。

神経障害
全身の神経の働きが鈍り、さまざまな症状が現れます。主な症状は、足先や手先がしびれる、麻痺した感じがする、 痛い、足が冷たい・ほてる、力がぬける、勃起障害、生理が 狂ってくる、閉経が早い、便秘・下痢になりやすい、たちくらみがする、額や顔に汗をかきやすいなどです。
その他
足の壊疽〈えそ〉も合併症の一つで、足を切断しなければならないこともあります。また、動脈硬化から心筋梗塞や脳梗塞の危険性も高くなりますし、感染症にかかりやすい、虫歯や歯周病になりやすいなど、糖尿病は全身の至るところに影響を及ぼします。
糖尿病の足の壊疽
糖尿病の合併症
参考資料DHC出版「糖尿病は快癒する」より


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